授業メモ 2021.5.15 環境  第2章 領域「環境」について

授業メモ

2021.5.15 環境  第2章 領域「環境」について

本日学ぶことは以下の4つです。

 

1.幼稚園教育要領・保育所保育指針・幼保連携型認定こども園教育・保育要領とは何か

・・・幼稚園・保育所認定こども園には子どもたちの育ちに対する「願い」があり、それに応じた教育・保育内容があります。この、幼稚園・保育所認定こども園の教育・保育のねらいや内容を示したものがそれぞれ、幼稚園教育要領・保育所保育指針・幼保連携型認定こども園教育保育要領です。

 

2.領域・・・5つあるので、5領域といわれます。

      ①心身の健康に関する領域「健康」

      ②人との関わりに関する領域「人間関係」

      ③身近な環境との関わりに関する領域「環境」

      ④言葉に関する領域「言葉」

      ⑤感性と表現の領域「表現」

  *「領域」と学校の「教科」は似ているようで異なります。

  学校の教科は時間割に基づき、いわば生活をブチブチと輪切りにした状態と考えら        れますが

      領域は、各領域ごとに行うものではなく、総合的に行うものです。

      幼児期の教育は、自然な生活の流れの中で遊びや生活を通して営まれるものであ           り、教育内容によって生活を輪切りにおこなうものではありません。

   したがって、教育内容を表す「領域」は、教師や保育士が日々の教育・保育のな         か で子どもたちの生活・遊び環境を豊かにする配慮の視点として捉えておきましょ       う。

 

3.領域「環境」のねらいと内容

 ・・・幼稚園教育要領・保育所保育指針・幼保連携型認定こども園教育・保育要領には各領域の大きな目標が掲げられています。

そしてその目標をクリアしていくために「願い」=「ねらい」があり、ねらいをクリアしていくための「内容」、その配慮事項を書いた「内容の取扱い」が記載されています。

・ねらいはどの領域も全部3つずつあります。

その順番は、生きる力を育むための①心情②意欲③態度と決まっています。

 

*領域「環境」の目標

 周囲の様々な環境に好奇心や探究心をもって関わり、それらを生活に取り入れていこうとする力を養う。」

*領域「環境」のねらい

  ①身近な環境に親しみ、自然と触れ合う中で様々な事象に興味や関心を持つ

  ②身近な環境に自分から関わり、発見を楽しんだり、考えたりし、それを生活に取           り入れようとする。

  ③身近な事象を見たり、考えたり、扱ったりする中で、物の性質や数量、文字など           に対する感覚を豊かにする。

*領域「環境」の内容

  内容は12個ありますが、よーく見ていくと次のように考えられます。(教科書p26)

       ①植物との出会いを楽しむ

       ②動物(虫)との出会いを楽しむ

       ③自然事象との出会いを楽しむ

       ④身近なものとの出会いを楽しむ

       ⑤身近な情報との出会いを楽しむ

       ⑥数・文字・標識との出会いを楽しむ

  要するに「環境」の保育内容は様々なものとの「出会いを楽しむ」ことです。

      

4.先生の役割・・・では、子どもたちに素敵な出会いをプレゼントする先生はどのような役割があるのでしょうか。教科書では3つあげています。

 (1)身近な「環境」を感じる豊かな感性を磨く

       ・・子どもと環境のせっかくに出会いを台無しにしてしまわないために

 (2)子どもの環境との対話に耳を澄ませ共感する力を磨く

       ・・・レイチェル・カーソン「センスオブワンダー」

 (3)先んじて学ぶ、先んじて遊ぶこと

       ・・・子どもたちに気付きや発見のヒントをあげることができる

This is Japan ブレイディみかこさん著

This is Japan ブレイディみかこさん著

昨年秋に読んだ。今日また読み返している。

コロナで世の中はどんどん変わっている。

去年と今年でも、社会はどんどん変わっている。

子どもを取り巻くこと、

教育、家庭、人間関係・・・

コロナが終わったらもっと変わっていく。

生活の多様化、価値観の多様化・・

これからを生きていく子どもたちに

どんな力があればいいのだろう。

教科書には自己肯定感と書いてあるけれど・・・

 

久しぶり・・・反省。

あっという間に、今年度が終了しようとしています。

オンライン、オンラインで終わる一年です。来週で今年度の授業が終わりますが、

実はまた、ここにきてあと1回、ビデオ授業のためのビデオを作成しています。

 

来年度は対面授業ができるといいなと思っています。

 

このブログは、こんな愚痴を書くために始めたのではなく、

研究の覚え書きとして残しておきたくて、始めたのですが、

思わずこんなことを書いてしまい、反省。

 

今度からはちゃんと、色々調べたり考えたり、覚えておきたいことを

書き留めていきます。

疲れました。オンデマンド授業。

 新型コロナウイルスの影響で、2月の授業終了とともに、

勤務先の学校が休校になり、卒業式は短縮し、謝恩会はなしで、

入学式もないまま4月が終わり・・・・

5月連休明けとともに、オンデマンド授業が決まり、たった4日で

ビデオ教材を作成し、以来ずっとビデオ動画作成、出席確認のための課題の採点に

追われ、今度は双方向型授業と授業ビデオ配信作業と慣れないことばかりで

ストレスいっぱい!

 

せっかくできた時間にゆっくり保育の歴史を調べたり、考えたり

保育内容について色々研究することを楽しみに

ブログを始めたのだけれど、慌ただしい作業に追いまくられて

全然書けませんでした。

 

ほんとにストレスいっぱい!

ストレス解消法は食べたり飲んだり・・・おかげて太ってしまい・・・

 

生活を立て直さなければと反省しています。

 

とにかく今日は書くことができてよかった!

 

あ、保育士国家試験対策のテキストの保育原理を執筆しました。

もう店頭やアマゾンで売っています。

たくさんの人に手に取って、見てもらいたいなと思います。

フレーベル主義保育①唱歌

1876(明治9)年東京女子師範学校附属幼稚園の開設以来、
1879(明治12)年2月 鹿児島女子師範学校附属幼稚園、

同年5月 大阪府立規範幼稚園、同年6月 宮城県仙台区木町通小学校附属幼稚園、
1880(明治13)年 愛珠幼稚園・・・と幼稚園が、開設されていきましたが、
社会において「幼稚園」が理解されるということは容易ではなかったと
「日本の保育の歴史、萌文書林、2017、p86」に記載があります。

大阪市に開設された愛珠幼稚園では、保育を始めて1週間ほどの間に、
次々に退園者がでたため理由を尋ねたところ、「唱歌」を「讃美歌」と勘違いし、
耶蘇教(キリスト教)であるとの誤解によるものであったとの記載(同、p86)もあります。

唱歌」は、フレーベル主義の保育において大切な部分です。
フレーベルの著書にひとつに「母の歌と愛撫の歌」という歌絵本があります。
ここには、子どもの成長が連続的に描かれ、成長に合わせた歌、遊戯などの教育目標が
子どもの成長に合わせて描かれています。

「母の歌と愛撫の歌」の日本語版は1897(明治30)年、A.L.ハウの訳出が

最初のものとされています。
日本の文化に合わせて、子どもたちに理解しやすい言葉に訳されたとのことですが、
それ以前、豊田芙雄先生を初めとする先駆者は、この「唱歌」の定着に
大変な苦労をされたことは間違いないでしょう。

豊田芙雄先生 ①

日本の保育士(保姆第1号)は、豊田芙雄先生です。
広く知れ渡っていますように、日本の幼稚園のはじまりは、
1876(明治9)年東京女子師範学校付属幼稚園で、フレーベル主義に基づく教育、保育です。

開設時の監事(園長)は関信三先生、主席保姆は松野クララ先生です。
クララ先生は、ドイツのフレーベルの学校で幼児教育を学び、
日本人の松野氏と結婚し来日しました。

フレーベル主義保育、恩物中心主義・・・これは、どの教科書にも載っています。
問題は、「唱歌」。フレーベル主義保育に用いられる唱歌を、日本の子どもたちに
親しまれるような歌詞に改訳したり、雅楽を取り入れたりと大変な苦労をされたということ。

また、クララ先生から豊田芙雄先生へは、英語で「伝習」され、
その通訳は監事の関信三先生が行ったということ。

「教育」「保育」以前の苦労が山積みだったということがよくわかります。